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医師数の地域格差 [医療・介護]

日本各地で医療事故がたびたび発生していますが、その要因の一つに、
医師の地域偏在の問題があるようです。医師が少ない地域では、
必ずしもその科目に通じていない医師による誤った診断が医療事故につながっている可能性があります。

人口10万人当たりでみた医師数は、東京が264人と最も多く、
以下徳島(262人)、高知(261人)、京都(258人)、鳥取(258人)と続きます。
一方で、医師の少ない地域は、埼玉(129人)、茨城(142人)、千葉(146人)、神奈川(167人)
関東地方に集中していますが、この地域の住民は東京の病院に通うこともありえますので
(特に東京に勤務している就業者など)、
むしろ青森(164人)、岐阜(165人)、新潟(167人)、岩手(168人)などの医師不足の方が
深刻であると思われます。

表:主要診療科目別人口10万人当たり医師数(2004年)

注:1人の医師が複数の診療科目を担当している場合は、複数計上している。
    は全国平均よりも低い地域。
出所:厚生労働省大臣官房統計情報部 「医師・歯科医師・薬剤師調査(平成16年)」及び総務省統計局『人口推計年報』(平成16年)より作成

主要診療科目についても、もっぱら東日本の医師不足が顕著で、西日本では比較的医師の数は充実していることが、統計から明らかです。
しかし西日本においても、小児科、産婦人科など、これからの時代に重要になってくる診療科目において、
全国平均を下回っている地域が少なくないことが懸念されます。


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