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中学校では1クラスに1人が不登校(文部科学省『平成18年度 学校基本調査』) [教育]

8月10日、文部科学省より『平成18年度 学校基本調査』が公表されました。
この中から、興味深いデータをご紹介します。
http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/001/06080115/index.htm

1年間に30日以上の長期欠席(病気、経済的理由、不登校、その他)をしている
全国の児童・生徒は、
 小学校で59,052人、
 中学校で128,562人
となっています。そのうち、不登校
 小学校で22,709人、
 中学校で99,546人と、
全児童・生徒数に占める比率はそれぞれ0.32%、2.75%となっています。

中学校の2.75%という数値は、36人に一人の割合で不登校ということで、
各クラスに1人の割合で不登校生徒が存在する、ということができます。

表:小中学校における不登校児童・生徒数

出所:文部科学省『平成18年度 学校基本調査』より作成

不登校生徒数の多い中学校についてみてみると、
平成13年に不登校生徒数が112,211と最大になり、不登校比率も2.81%となりました。
その後、不登校生徒数自体は減少に転じ、不登校比率もわずかに低下していますが、
少子化の影響もあり、不登校比率は平成17年に再び2.75%に微増しています。

図:中学校における不登校生徒数・不登校比率の推移

出所:文部科学省『平成18年度 学校基本調査』より作成

ちなみに、「経済的理由」で長期欠席している児童・生徒は、
 小学校で79人、
 中学校で210人となっています。
全国で300人弱とはいえ、平均して各都道府県に6人強。決して無視できる数字ではありません。

その他、興味深いデータとして、短大・大学進学率は52.3%と過去最高を記録しました。
うち大学進学率は45.5%でこれも過去最高です。
また、大学院在学者数は前年度から6,558人増加して261,038人となり、
これも過去最高となっています。

少子化の影響で高等教育機関の競争率が低下し、またよりよい就職を目指して
高等教育を受ける若者が増えていることがこうした動きの背景にあるようです。
これまで高等教育を受けた人は国民の一部と考えられてきましたが、
すでに現在では高等教育を受けた人が半数を超え、
高等教育を受けた人と受けなかった人(受けられなかった人)の
就職や給与での格差が国民を二分する時代に入ってきたと言うこともできそうです。


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