年齢が上昇しても存在する無業者 [労働・賃金]
15歳~34歳の無業者(「家事」「通学」のいずれも行っていない非労働力人口)が
「ニート」と呼ばれていますが、
35歳以上人口においても、この無業者(中高齢ニート)が数多く存在しています。
総務省統計局の『平成17年版 労働力調査』によると、
15~34歳の無業者、いわゆる「ニート」は64万人存在していますが、
35歳~59歳の無業者数も全国で120万人存在しています。
おそらくこの数字のなかには、病気で仕事ができない人なども含まれているものと思われますので、
若年の「ニート」とは様相が異なっていると考えられますが、
35歳~45歳の比較的若い層をとってみても32万人が無業者となっており、
若年「ニート」の半数に達する無業者が存在していることがわかります。
表:「家事」「通学」を行っていない非労働人口(地域別)
注:四捨五入の関係で、各地域の合計と全国の数値は一致していない。
出所:総務省統計局『平成17年版 労働力調査』より作成
今後、「ニート」世代が年齢を重ねるにつれて、
「中高齢ニート」がますます拡大する可能性があります。
「ニート」の問題は、あくまで若年層だけの問題ではなく、
日本全体の問題として対処していかなければならないようです。