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増加する高齢者ドライバーによる交通事故 [治安・安全]

近年、交通事故に占める高齢者ドライバーによる事故の比率が上昇しています。
警察庁交通局による「平成17年中の交通事故の発生状況」(平成18年2月23日公表)によると、
1995年から2005年にかけて、70歳以上のドライバーによる交通事故件数は、
19,282件から56,628件へと約3倍に
、全交通事故件数に占める
70歳以上ドライバーによる交通事故比率も2.7%から6.4%へと上昇しています。

図:高齢者ドライバーによる交通事故件数の推移

出所:警察庁交通局「平成17年中の交通事故の発生状況」(平成18年2月23日)より作成

こうした状況を受けて、警察庁は2007年にも道路交通法を改正し、
免許更新時に認知症でないかどうか、また記憶力や判断力などの認知機能を調べるための検
査を義務づける方向で検討を行っているそうです。

一方、警察庁交通局運転免許課による「運転免許統計 平成16年版」
(平成17年3月24日公表)によると、
平成16(2004)年末の運転免許保有者数は日本全体で78,246,948人
(同年の18歳以上人口の73.8%)、
うち70歳以上の運転免許保有者数は5,074,356人(70歳以上人口の28.9%)となっています。
全免許保有者に占める70歳以上の保有者の比率が6.5%となっていますが、
70歳以上の運転免許保有者のうち、
自動車を運転しなくなった保有者も相当数存在すると考えられるため、
全交通事故に占める70歳以上ドライバーの比率6.4%という数値は、
かなり高い比率ではないかと思われます。

上記「運転免許統計」によると、2004年には、
申請を行うことによって運転免許証を取り消した件数が15,333件となっており、
うち70歳以上が12,674件(取消全体の82.7%)となっていますが、
この取消件数は70歳以上の運転免許保有者(5,074,356人)の0.2%です。

もちろん、70歳を過ぎても健康で、
自動車の運転に何の問題もない方も数多く存在していると思われますが、
悲惨な交通事故を減らしていくためにも、正確な状況把握と適切な対策が必要です。


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