蔵書の多い家庭の児童・生徒は学力も高い [教育]
2006年10月4日の記事
「図書館の利用状況から見る日本人の読書傾向 」で指摘いたしましたが、
世界的に見ても日本人の読書量は少ないようです。
また最近では、家庭に本が多くある子どもとそうでない子どもの間で、
学力に違いがあることが指摘されています。
IEA(国際教育到達度評価学会)による
「国際数学・理科教育動向調査2003年調査」(TIMSS 2003)によると、
家庭の蔵書数と理科の点数には相関が見られることがわかりました。
日本のデータを見ると、家庭の蔵書数が200冊以上の児童・生徒と
ほとんどない児童・生徒の間では、国際平均点を500点としたときに、
小学校4年で50点強、中学校2年では60点以上の違いが発生しています。
図:TIMSS 2003における、家庭の蔵書数別理科の平均点(日本)
出所:国立教育政策研究所編『TIMSS 2003 理科教育の国際比較 国際数学・理科教育
動向調査の2003年調査報告書』ぎょうせい